海外ドラマよりも多読の方が優れている点

本

百聞は一見にしかず

映像があるのとないのとでは明らかに状況把握できる度合いが変わってきます。目を閉じたままスーパーで買い物をしたり会社に出社することは本当に大変なことです。普段から訓練を受けていない人にとっては不可能に近いでしょうし、事故などの不測の事態にも陥りかねません。それだけ視覚情報というものは大きなウエイトを占めているのです。

コミュニケーションの場合に理解できない言葉を相手が口にしたときに前後の文脈で判断することがいくらか可能ですが、視覚から取り込まれた状況の情報から言葉の理解がより正確に行えるようになります。

単純な例えでは「指差し」です。ホームセンターで見慣れない部品を指差して話をしてくれている場合と、暗闇の中でその単語を説明されるのとではまったく理解できる情報に差がありますし、またこれからの記憶の残り方もまったく違うでしょう。

目は口ほどにモノを言う」という言葉があります。あなたに話しかけている相手の表情があればどのような話をしているのか言葉を大きく補助してくれますが、一方で表情のない電話での会話は一般的に難しいとされています。

海外ドラマで英会話を学ぶメリットはまさに視覚情報があるからです。説明がなくても、ホールで登場人物の多くがドレスを着ているなかで一人の女性がウエディングドレスを着ていれば、なんとなく結婚披露宴での話であることは想像がつきます。

背景となる状況や設定が明確な中で話される英会話を学ぶことで、よりリアルな英文を自分の中に状況記憶とともに保持することができるのです。

多読のデメリット

一方で、英語学習の王道でもある多読には映像がありません。前情報がなければその場の状況を把握するまでにかなりの時間がかかりますし、また英会話がままならない学習者においては誤解も生まれやすくなります。

半信半疑のまま読み進めることは思いのほかストレスがかかるものです。曖昧な理解を見てみないフリをしながらモヤモヤした感覚を押さえ込んで分かるようで分からない英文を読み進めなければいけません。

当然「指差し」のように見て分かる情報もな知らない単語は飛ばすしかないありません。ここで毎回知らない単語に出会うたびに辞書を引いていてはスムーズに読み進めることができないためにだんだん苦痛になりリタイアしてしまいます。辞書を引くのであればすべて読み終わってからにしましょう。

また、多読するための素材探しも大変です。インターネットが普及していつでも無料の英文が閲覧できることは昔にくらべて大変すばらしいことですが、学習においては自分の英語力にあった英文に触れることが大切ですから、なんでも読もうとすればいいというわけではありません。

そのためにレベルによって書き分けられた英字新聞や語彙制限された本を購入する必要があります。そうなればやはり無料とはいかずに、継続して購入して英語学習するためには経済的負担もあるでしょう。

しかしながら多読には海外ドラマなどの映像を伴った英語教材にはないメリットがあります。

視覚情報の欠落

多くの語彙制限付きの書籍などを読みながら英語を学習する場合には視覚情報がほとんどありません。多読レベルが低いうちは挿絵も多く英語力をサポートしていますが、すぐに挿絵の少ないレベルの本に上がっていきます。

このように多読には視覚情報がないということがデメリットと言うことができるのですが、逆に、視覚情報がないからこそのメリットもあるのです。

例えば先週あなたが体験した観光旅行での素敵な出来事を、今日お昼を一緒にする友人に話す場合にはどのように伝えますか?あなたにとっては体験した話なのですべてが記憶に残っていますが、一緒に観光していない友人にはまったくその情報がありません。

そこであなたは友人に状況の説明から経過していく流れの説明、順序立ててすべての人物や建物などについて説明をした上で何が起こったかを話します。何が起こったかという話もまた、友人は見ていないので「ここがこうなっていたときに突然あれがこんなことになって隣の○○さんが・・・」とすべて説明しなければいけません。

これがまさに書籍の文章です。

多読で読み進めていく書籍の文章もまた、このように状況や心境をこと細かく言葉で詳細に説明しています。つまり、英語という言葉を学習している私たちにとってこれは逆に好都合なのです。

原点に戻れば英語を学習しているのであって、どれだけそのドラマや本を理解できたかを問われているわけではありません。「この状況を英語ではこのように表現する」というレパートリーを豊富に吸収できるのは多読です。

映像があるコンテンツでは、わざわざ登場人物やナレーターが言葉で説明しなくても映像として視聴者に見せれば済む話ですから、むしろ言葉は少なくなっていきます。

ドラマでは相手の問いかけに対して「・・・」という表情とジェスチャーで返答する場面が多くありますが、これでは英語の学習にはなりません。その点、書籍ではこの「・・・」の部分も表情やジェスチャー、心の動きなどが細かく表現されますので英語の学習になります。

どっちがいいの?

海外ドラマで英語を学ぶメリットもある、多読で英語を学ぶメリットもある、ではどちらの方法を英語を学習していけばいいのか?と悩んでしまうかもしれませんが、両方正解です。

なーんだ・・・

そう思われたかもしれませんが、語学学習とはそういうものです。「○○するだけですぐにマスターできる」という誘い文句に乗せられて大金をドブの中に投げ入れるくらいならお賽銭箱に入れるほうがまだ神様のご加護があるというものです。

楽しようとしている人ほど楽できないのが人生なのではないでしょうか?我々くらいの世代になればそういったことはだんだん体験を通して理解できているものですが中にはまだ大金を叩いて悪い意味での夢を追いかけている人もいるようです。

海外ドラマにはこのようなメリットがある、ならばやりましょう!

多読にはこのようなメリットがある、ならばやりましょう!

英会話を習得すれば素晴らしい未来がある、ならばやりましょう!


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Category: 大人の英会話勉強法 | Tags: , Comment »

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